より確実に問題解決へ向かわせるための2つのスパイス
本記事は「2011年4月」に投稿したブログ記事を再編集したものです。
問題解決にはたくさんのプロセスが提唱されており、多くの書籍やセミナーも見かけられます。
その中の1つに以下のプロセスがあり、自分もこのプロセスを基本にして取り組んでいます。
- 現状を正確に理解し
- 問題の原因を見極め
- 効果的な解決法を考え
- 実行する
今回は、この方法に対して2つのスパイスを紹介します。
このスパイスを加えることにより、より確実に問題解決へ向かうことができます。
スパイス(1)
1つ目は、
どうなりたいかを忘れない(目的を見失わない)
問題解決のプロセスを進めていくと、必ずと言って、最終的に解決したい問題と関係のない要素が出てきます。
最初に原因を追究するためにたくさんの考えられる要素を明確化することは大事なことですが、それによって、本来、向かうべき方向とは別の方向へ向かってしまうことがよくあります。
これが、問題解決を複雑化する要因の1つです。
(自分自身で難しくしているわけですね)
目的を常に意識することにより、不必要な要素を初期段階でふるいにかけることができるので、複雑化を防ぐことができます。
スパイス(2)
2つ目は、
同じ仲間にわける(分類、グルーピング)
問題の原因を追究して得られるたくさんの要素は、そのままでは何の意味も持ちません。
たくさんの要素を、同じ仲間でわけてあげます。
わける基準はさまざまです。
たとえば、同じ形でわける、同じ色で分ける。
(MECEのように分類&階層化すると有益ですね)
また、1種類の基準ではなく、いくつか、異なる視点での基準で分けます。
分類する場合に「その他」というグループを用意しておくと、考えやすくなることもあるのでオススメです。
このように、要素をわけることにより、次のステップへの判断材料が増え、問題解決により早く近づくことができます。
いかがでしょうか。
ちょっとしたスパイスを加えるだけで大きな効果が得られるはずです。
是非、試してみてください。
この記事を書いた人

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トラスティア株式会社 代表取締役社長
長期に渡り、アジャイル開発を推進・実行しています。
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